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いたいはなし。(中学生ヒバリとむしばきんツナ)

ある日ヒバリくんは歯があんまし痛いので歯医者さんに行くことにしました。
「トンファーのごとく硬くて丈夫な歯」、と言われ、今まで一回も虫歯になったことのなかったヒバリくんは
歯が痛い。という皆が一度は経験したことのあるであろう痛みを感じたことがありませんでしたので、
そのあまりの痛みに愕然としてしまいました。
町で評判の歯医者さんには、なぜか見知った赤ん坊の姿がありました。
「ヒバリ、よく来たな。さあ口をあけて見せてみろ」
赤ん坊が言いました。
ヒバリさんは口を大きくあけました。
「ほおおおお。これはヒデェな」
赤ん坊が表情を一切変えずに言いました。
「どんなひどいことになってるっていうの」
ヒバリさんは赤ん坊に訊ねました。

「見た方が早ええ。ほら」
赤ん坊が小型カメラでヒバリさんの口の中を映します。
シートに備え付けられているテレビ画面にヒバリさんの口の中が大写しになりました。
「!、なにこれ」
ヒバリさんの口の中にはあの子のミニチュアが。
全身黒タイツで悪魔風のしっぽをはやした沢田綱吉くんが、鋤とシャベルを持ってヒバリさんの歯を
つんつんとつついていました。

「よし。いまから歯の治療をしてやるぞ。まず、この虫歯菌を追い出すぞ」
赤ん坊が言います。
ヒバリさんは



「いい。このままで構わない。」
と言って歯医者さんを後にしました。
愛とはかくも強く。痛みすら超えていけるものなのです。














おしまい



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電車内でポチポチしてたまめひば。つなよしお留守編。


「つなよしは今日帰ってこないよ」
アラウディさんは、玄関先で行ったり来たりしているまめひばたちにそう言いました。

まめひばたちは、ツナの帰りがいつもよりもすごく遅いので心配のあまり玄関先でうろうろしていたのです。

「!?」
「え。」
まめひばたちはショックのあまり口をぽかん、と開いて驚愕の表情を浮かべました。

「な、なんでなんで!?」「つなよし帰ってこないのか!?」

アラウディさんはさらりと、「だって、つなよし、今日から修学旅行だし」
なんだ知らなかったの?…、という表情です。

ガーン。
まめひばたちはツナからそんな話を聞いてはいませんでした。
さみしがったまめひばたちが修学旅行用のリュックにひっそりとひそんでこないように ツナはこのことを内緒にしていたのです。

「い、いつ帰ってくるの!?」
「どこに行ってるの!?」ぎゃわー!!
まめひばたちは半泣きになりながら叫びます。

アラウディさんは冷静に答えました。
「沖縄だって。あと、帰ってくるのは一週間あとだよ」

一週間…!!
まめひばたちはさらにショックを受けました。

そんなに長い間ツナと離れていなくてはいけないなんて…!
悲しくなったまめひばたちはおろおろと部屋の中を右往左往しています。


ピピピピ、
アラウディさんの携帯電話が鳴りました。
「アラウディさんーこんばんは!!」
ツナからのお電話です。
「こんばんはつなよし。しっかり勉強してる?」「してるよー!!」
ウソでしょう。周囲からはぎゃはははー!という笑い声が聞こえています。修学のための旅行ではありますが、だいたい、実際はこんな感じなのです。

「…つなよし、きみのペットが呼んでるよ」


アラウディさんはまめひばたちに電話を差し向けます。
「つ、つなよしー!な、な、なんで僕らに内緒にしてたの?わーん!」
「わーん!」
まめひばは目をうるうるさせながらツナにお話をしました。

ツナは困ったようにお返事を返してくれました。 「旅行に行く前に、まめひばさんたちにバイバイ…、って言うのがやだったの…内緒にしててごめんなさい…」

なんてかわいい理由だったのでしょう!
ちょっとの間であるにも関わらず、ツナはまめひばたちに「さようなら」を言うことが嫌だったのです。
まめひばたちは、さっきまでとはまた違った理由でぽろぽろと涙をこぼしました。

「おみやげ買って帰ってくるからね!お腹へらして待っててねー!」


ツナはおみやげに食べものを買って帰ってくるつもりのようです。




「お……おか、え、り」
それから一週間。
ツナから「お腹へらして待っててね!」と言われたまめひばたちは電話を受けたその日から、一切の食事を摂らず、やがてげっそりと痩せ細った姿で、こんがりと日焼けをしたツナを玄関でお出迎えしました。

「ぎゃーっ!まめひばさんがっっうすっぺらぺらになっちゃったよー!!わーん!」





ツナからおみやげにもらったちんすこうや、げんこつドーナツをすごい勢いで食べまくるまめひばたちを見ていたアラウディさんは、ツナが不在の状況で、まめひばたちと暮らすのは全くもって疲れたなあ…、と思いながらその光景を眺めていました。



「絶食してまでお腹減らすことないでしょ…」
ちなみにツナからアラウディさんへのおみやげは、ツナが現地で手作りをした、貝殻でできたネックレスでした。人魚姫がつけているような可愛らしいデザインです。


いつかどこかで使う機会があるといいですね。

















私、沖縄に超憧れています(-///-;)

ハートフル犬コメディ。 1018ちみ27


ヒバリさんはいい年こいたおとこのひとです。
今まで一回も誰かに恋をしたことなんてありませんでした。
ある日ガツン、と喰らったように恋に落ちた瞬間は、栄えある初体験でした。


すきになった子はまだちいさな子供でしたので、ヒバリさんは遠くからひっそりと見守ることしておりました。
学校からその子が出てきます。
彼は部活などには所属していないようなので、授業が終わったら、速攻でおうちに帰っているようです。
ヒバリさんは電柱の陰から、こっそりと見守っておりました。

ふいにその子が立ち止りました。足が棒立ちになった挙句、ぶるぶると震えています。
どうしたのかな?
ヒバリさんはその子の前方に目をやります。
そこには、その子よりも大きな大きな犬が立ちはだかっておりました。

その子はぎゃー、と叫び声をあげながら走って逃げます。
動物は逃げるいきものを本能的に追いかけるものです。
例にもれず、犬はその子を追いかけはじめました。

隠れて見守ろう、
そう決めていたことも忘れてヒバリさんはその子の前に飛び出しました。
トンファーを出すまでもありません。
ヒバリさんのひどく悪い目つきを見ただけで、犬は後ずさりをはじめておりました。

「わーーーーんわーん。わんちゃんこわいよーー」
泣きながらその子がヒバリさんの足にすがりました。

ヒバリさんはさらに犬に対してにらみを効かせます。
犬はしっぽを足の間に挟み込みながらダッシュで走り去りました。

「えっえっえっ・・・。おれ、いつもわんちゃんに追いかけられるの・・・」
その子がぽつりとこぼします。
ヒバリさんはその子に目の高さに合わせてしゃがみこみます。




「だいじょうぶだよ。僕が守ってあげる。僕がきみの番犬になってあげるから!!」



草壁さんはその日、孤高で有名な上司から
「犬耳としっぽを用意して。今日から僕は、つっくんちの飼い犬になるから」
・・・と言われ、うっかり泣きたくなってしまいました。

おわり。

あの城に野獣だった彼の住む


何千年先かわかんないけど、またきみに会える日まで
ずっとずっと、ここで待ってるね。


きっと、ぼくにはわかるから。

ロボネタ・番外


サイト用のおまけ。リサイズする前はこんなのでした。

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1827とジュリジャンとカヲシンと沖銀土銀が特に好きです。
ごくまれに同人活動をしている場合もあります。

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この髪型のテンプレを見た瞬間、たまらずに作ってしまいました・・・!(^//^;)

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