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ハートフル犬コメディ。 1018ちみ27


ヒバリさんはいい年こいたおとこのひとです。
今まで一回も誰かに恋をしたことなんてありませんでした。
ある日ガツン、と喰らったように恋に落ちた瞬間は、栄えある初体験でした。


すきになった子はまだちいさな子供でしたので、ヒバリさんは遠くからひっそりと見守ることしておりました。
学校からその子が出てきます。
彼は部活などには所属していないようなので、授業が終わったら、速攻でおうちに帰っているようです。
ヒバリさんは電柱の陰から、こっそりと見守っておりました。

ふいにその子が立ち止りました。足が棒立ちになった挙句、ぶるぶると震えています。
どうしたのかな?
ヒバリさんはその子の前方に目をやります。
そこには、その子よりも大きな大きな犬が立ちはだかっておりました。

その子はぎゃー、と叫び声をあげながら走って逃げます。
動物は逃げるいきものを本能的に追いかけるものです。
例にもれず、犬はその子を追いかけはじめました。

隠れて見守ろう、
そう決めていたことも忘れてヒバリさんはその子の前に飛び出しました。
トンファーを出すまでもありません。
ヒバリさんのひどく悪い目つきを見ただけで、犬は後ずさりをはじめておりました。

「わーーーーんわーん。わんちゃんこわいよーー」
泣きながらその子がヒバリさんの足にすがりました。

ヒバリさんはさらに犬に対してにらみを効かせます。
犬はしっぽを足の間に挟み込みながらダッシュで走り去りました。

「えっえっえっ・・・。おれ、いつもわんちゃんに追いかけられるの・・・」
その子がぽつりとこぼします。
ヒバリさんはその子に目の高さに合わせてしゃがみこみます。




「だいじょうぶだよ。僕が守ってあげる。僕がきみの番犬になってあげるから!!」



草壁さんはその日、孤高で有名な上司から
「犬耳としっぽを用意して。今日から僕は、つっくんちの飼い犬になるから」
・・・と言われ、うっかり泣きたくなってしまいました。

おわり。
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1827とジュリジャンとカヲシンと沖銀土銀が特に好きです。
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この髪型のテンプレを見た瞬間、たまらずに作ってしまいました・・・!(^//^;)

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