zakki:

以前にも、こちらで書いていましたが、
新刊になりました、はりのきみ、には
話の中には、特に説明や補足を書かない
ままですが、符牒や設定がありました。

実は、密かに土→銀設定でした。
なので、土方さんが、銀時さんを
かなり気に掛けている場面が
ありました。

白鷺に桜の根付けについてですが、
銀時さんに自分の所から飛んで行って
欲しくない沖田くんが、どうして、
翼をたたんだ白鷺ではなく、あえて
飛んでいるデザインの白鷺の根付けを
銀時さんに選んだかといいますと、
銀時さんを自分の傍から飛んで
行かせる事を選べない分、
せめて銀時さんに似た鳥を模した
装飾品のデザインだけは、
羽ばたく姿のものをあげたかったから、
です。ある意味で代償行為でした。

銀時さんの白鷺の根付けに付いている
石が、柘榴石(ガーネット)なのは、
沖田くんが銀時さんの瞳に似ていると
思い、買ってきて付けたものです。
朝焼けの色に似た、変わった色の
柘榴石です。
銀時さんは柘榴石を受けとる時に、
かなり遠慮をしましたが、
沖田くんは笑いながら、
あなたに似合うから、と言って
銀時さんの根付けに石を付けました。

はりのきみ、を
描いている最中、酷い香りの硫黄が
燃えている映像をたまたま見かけたのですが、
毒の香りを出して燃えるものの火の色が、
澄んだほど美しい青であった事が、
かなり印象に残り、
そういった印象も、はりのきみ、に
含みながら話を描き進めました。
澄んだ美しい青は、沖田くんが銀時さんに
贈った、着物の色に入っています。

まだいろいろありますので、
また今度、こっそり書きたいです。