おれのしあわせは、きみのかたち。(銀誕SS) *沖うさ銀
フライングしてしまっていますが、
銀誕おめでとうSSです。うさ銀のお話です。
以前書いた、沖誕のお話の続きです。
明後日は、うさ銀のお誕生日です。
沖田くんは、うさ銀のいちばん欲しいものを
プレゼントしてあげたくて、
専用のふわふわとしたにんじん型座布団に沈みこんで
ごろごろとしているうさ銀に、
銀誕おめでとうSSです。うさ銀のお話です。
以前書いた、沖誕のお話の続きです。
明後日は、うさ銀のお誕生日です。
沖田くんは、うさ銀のいちばん欲しいものを
プレゼントしてあげたくて、
専用のふわふわとしたにんじん型座布団に沈みこんで
ごろごろとしているうさ銀に、
「うさ銀ちゃん、もうじきうさ銀ちゃんの
お誕生日ですねィ。何か欲しいものはありますか?
なんでも言って下せェ」と、声を掛けました。
お誕生日ですねィ。何か欲しいものはありますか?
なんでも言って下せェ」と、声を掛けました。
うさ銀は、ごろ…と転がったまま、
うさ銀を覗きこむ沖田くんから、
す…と目をそらし、反対の方向を向き、言いました。
うさ銀を覗きこむ沖田くんから、
す…と目をそらし、反対の方向を向き、言いました。
「…なんもいらない。」と。
沖田くんは、びっくりして、慌てて、
「高級にんじんやいちごは、ほしくないんですかィ?」と
聞きましたが、うさ銀は黙ってしまったまま、うつむいています。
いつもあんなに、たべものの事に関して熱を上げてるうさ銀が、
にんじんやいちごにさえ、興味を示さないだなんて…。
これはきっと自分が何か気が付かない内に、うさ銀の嫌がるような事をしてしまって、
猛烈に機嫌を悪くしてしまったせいかもしれない、と思い、沖田くんは、
「高級にんじんやいちごは、ほしくないんですかィ?」と
聞きましたが、うさ銀は黙ってしまったまま、うつむいています。
いつもあんなに、たべものの事に関して熱を上げてるうさ銀が、
にんじんやいちごにさえ、興味を示さないだなんて…。
これはきっと自分が何か気が付かない内に、うさ銀の嫌がるような事をしてしまって、
猛烈に機嫌を悪くしてしまったせいかもしれない、と思い、沖田くんは、
「うさ銀ちゃん、ごめんね。俺が何か、うさ銀ちゃんが嫌がるような事を
しちまったんでしょう?本当にごめんね。気が付かなかったんでさァ…」と
謝りました。
でも、それは見当違いでした。
うさ銀は、沖田くんが謝り出すと、途端に顔を沖田くんの方へ
向けて、彼の顔を、じ…と見つめました。
そして、彼が言葉を言い終わった後、ちいさい声で話し始めました。
しちまったんでしょう?本当にごめんね。気が付かなかったんでさァ…」と
謝りました。
でも、それは見当違いでした。
うさ銀は、沖田くんが謝り出すと、途端に顔を沖田くんの方へ
向けて、彼の顔を、じ…と見つめました。
そして、彼が言葉を言い終わった後、ちいさい声で話し始めました。
「…ちがう。おきた、おまえ、このまえたんじょうびだったのに、
おれ、おまえになにあげたらいいのかわかんなくて、
なんもあげなかった。
だから、おれもなんにもいらない…。」
うさ銀は、ぽつん、と言いました。
さみしそうな声でした。
おれ、おまえになにあげたらいいのかわかんなくて、
なんもあげなかった。
だから、おれもなんにもいらない…。」
うさ銀は、ぽつん、と言いました。
さみしそうな声でした。
沖田くんは、心臓がぞうきんを絞る時の様に、ギリギリと音を立てて
強く絞られているような痛みを胸や腹ら辺に感じました。
誰かをすきな気持ちは、こうやってギリギリと痛むような気持も
含んでいるものです。
こんな事を懸命に悩んでいたうさ銀の事が、とてもとてもかわいそうで、
とてもとてもかわいくて、苦しくなります。
強く絞られているような痛みを胸や腹ら辺に感じました。
誰かをすきな気持ちは、こうやってギリギリと痛むような気持も
含んでいるものです。
こんな事を懸命に悩んでいたうさ銀の事が、とてもとてもかわいそうで、
とてもとてもかわいくて、苦しくなります。
沖田くんは、彼自身の誕生日のその日、いつもみたいに、
うさ銀がそばに居てくれる日であった事が、本当にしあわせだと思っていました。
うさ銀は、「なんもあげなかった」と言いましたが、違っています。違う。
だから。
うさ銀がそばに居てくれる日であった事が、本当にしあわせだと思っていました。
うさ銀は、「なんもあげなかった」と言いましたが、違っています。違う。
だから。
「…うさ銀ちゃんは、毎日俺にプレゼントをくれているんでさァ。
うさ銀ちゃんがそばに居てくれて、毎日俺、本当にうれしいんです」と笑いました。
多分、うさ銀の知ってる沖田くんの表情の中でも、
いちばん、しあわせそうな顔でした。
それは、うさ銀しか知らない、沖田くんの表情です。
うさ銀ちゃんがそばに居てくれて、毎日俺、本当にうれしいんです」と笑いました。
多分、うさ銀の知ってる沖田くんの表情の中でも、
いちばん、しあわせそうな顔でした。
それは、うさ銀しか知らない、沖田くんの表情です。
うさ銀は、沖田くんの顔を、きょとん、とした顔で見つめました。
そして、まばたきをパチパチと繰り返し、
ぼや…とした表情を見せたあと、急にちょっとほっぺを赤くして、
また顔を背けて、
「…おれ、たんじょうびは、こうきゅうにんじんと、
いちごを、いっぱいたべたい」と言いました。
そして、まばたきをパチパチと繰り返し、
ぼや…とした表情を見せたあと、急にちょっとほっぺを赤くして、
また顔を背けて、
「…おれ、たんじょうびは、こうきゅうにんじんと、
いちごを、いっぱいたべたい」と言いました。
沖田くんが、また笑ったのを、
顔をそむけて見ないふりをしているのに、うさ銀は、分かっていました。
顔をそむけて見ないふりをしているのに、うさ銀は、分かっていました。
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プロフィール
HN:
あかこまどり
性別:
女性
自己紹介:
1827とジュリジャンとカヲシンと沖銀土銀が特に好きです。
ごくまれに同人活動をしている場合もあります。
ごくまれに同人活動をしている場合もあります。
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※※※
むくろちゃん。
この髪型のテンプレを見た瞬間、たまらずに作ってしまいました・・・!(^//^;)
